結論から言うと、新カリキュラムのJSPO-AT理論試験は「過去問だけ」では対策できません。理由はシンプルで、新カリのCBT理論試験は問題も解答もどちらも公開されていないからです。この記事では、なぜ過去問中心の勉強が新カリで成立しないのかを3つの視点から整理し、そのうえで予想問題集をどう使えばよいかを、2025年度のJSPO公式データをもとに解説します。過去問そのものの解答予想が欲しい方は、先に過去問解答予想のページを確認してから戻ってきてください。

そもそも新カリの理論試験は過去問が手に入るのか?

結論として、新カリキュラムのCBT理論試験は、問題文も正答も公式には非公開です。旧カリキュラムの時代は、過去の出題を集めたPDFを軸に「実際に出た問題を解く」対策が主流でした。しかし新カリのCBTでは、受験者が持ち帰れる問題冊子もなく、正答も発表されません。つまり「過去に出た問題そのもの」を教材として入手する前提が、制度として崩れているのです。旧カリと同じ感覚で過去問PDFを探しても、新カリ用の完全な過去問は存在しない——ここが最初の落とし穴です。

旧カリと新カリで「過去問の使えなさ」はどう違う?

旧カリと新カリでは、そもそも過去問の位置づけが違います(両者の違いは新カリと旧カリの違いを比較した記事で詳しく整理しています)。旧カリは問題の傾向が蓄積され、2025年度の旧カリ理論試験は全体で67%が合格(基礎72%・応用72%、受験1,375名/日本スポーツ協会公表値)と、対策が確立していました。一方の新カリは、公式データで見る合格率が示すとおり、まだ問題が世に出そろっていません。次の表のとおり、合格率の水準自体が大きく異なります。

基礎応用全体
新カリ 2025年春18%26%18%
新カリ 2025年秋21%33%20%
旧カリ 2025年度72%72%67%
出典:日本スポーツ協会 公表値(2025年度)。新カリは受験者数も基礎107→169名などまだ少数

新カリの全体合格率は2025年春18%・秋20%と、旧カリの67%とは別次元です。過去問という「答え合わせの土台」が無い状態で、この難易度に挑むことになる——これが新カリ受験者が置かれた現実です。

新カリは「実技合格後」に理論試験——本番まで過去問で慣らせない

もう一つ見落とされがちなのが、試験の順番です。新カリキュラムでは、まず学校で実施される実技確認テストで全カテゴリーに合格し、そのあとにCBTの理論試験へ進みます(旧カリはこの順序が逆でした)。つまり理論試験にたどり着くまでに時間がかかるうえ、過去問という「予行演習の教材」が無いため、何も準備しないまま本番を迎えると実質ぶっつけ本番になりかねません。ATコースの受験可能期間は初回受験から4年間。限られた受験機会を無駄にしないためにも、早い段階で本番に近い問題形式に触れておくことが大切です。

過去問が非公開だと、具体的に何が困るのか?

問題も解答も非公開だと、受験対策で本来やりたいことが3つできなくなります。これが「過去問だけでは対策できない理由」の中身です。

  • ①出題形式に慣れられない——新カリは基礎・応用とも80問120分、五肢択一と五肢択二が混在します。この配分や時間感覚は、実際に近い問題を解かないと体感できません。
  • ②正答が確認できない——持ち帰った記憶を頼りに自己採点しようにも、公式の正答が出ないため「自分の理解が正しいか」を検証できません。
  • ③頻出テーマが読めない——過去の蓄積が公開されないため、どの範囲が問われやすいのかを過去問から逆算できません。

特に厄介なのが五肢択二です。合格者からも「解答は『2つ選べ』が多い印象です」という声が複数寄せられており、正答が2つ求められる形式は1つだけ当てる問題より難易度が上がります。解き方のコツは五肢択二の解き方の記事でも解説しています。

過去問と予想問題集は何が違う?

「過去問が無いなら何で対策するのか」という疑問に答えるのが予想問題集です。旧カリの過去問と、新カリの予想問題集では役割が次のように異なります。

項目旧カリの過去問新カリの予想問題集
入手実際の出題を収集できた出題は非公開。新作問題で代替
正答・解説蓄積された正答で答え合わせ解説付きで理解を確認できる
形式の再現旧形式に対応80問120分・五肢択一/択二を想定
使い方出た問題を覚える暗記ではなく理解を固める
新カリでは「過去問を覚える」から「新作問題で理解を固める」への転換が必要

だからこそ「予想問題集」が必要になる

過去問が非公開である以上、「本番に近い新作問題を解いて、正答と解説で理解を固める」という代替手段が必要になります。これが予想問題集の役割です。過去問PDFの代わりに、出題範囲と形式に沿った問題を用意し、暗記ではなく理解につながる解説を付ける——これが新カリで現実的に取れる対策です。どの教材を選ぶかで迷う場合は、新カリ対策のおすすめ教材の記事もあわせて確認してください。

しっかり知識をインして、暗記ではなく理解することの出来る説明文や解説は役立ちました。

——新カリキュラム合格者の声

「1回目は基礎が落ちてしまいました。今回2回目で、しっかり対策して挑んで無事合格しました」という声もあります。新カリは科目合格制で基礎・応用それぞれ7割以上が必要ですが、片方合格していれば次回は残り科目のみ・受験料は半額の11,000円で挑めます。1回で決めるにしても、落ちた科目だけ挑み直すにしても、新作問題で形式に慣れておくことが合否を分けます。予想問題集の具体的な中身はAT予想問題集とは?の記事もあわせてご覧ください。

ATネットワーク公式LINEで予想問題を確認する

「ラインですぐ開ける問題はサクッとすぐできてよかったです」という声のとおり、スキマ時間に解ける形も用意しています。限られた受験機会を無駄にしないためにも、早めに問題形式へ慣れておきましょう。

よくある質問

新カリの過去問はどこかで手に入りますか?

新カリキュラムのCBT理論試験は、問題文も正答も公式には非公開です。そのため旧カリのような「実際に出た問題そのもの」の過去問PDFは存在しません。当ネットワークでは、出題範囲と形式に沿った過去問解答予想を公開しています。

新カリの理論試験の合格率はどのくらいですか?

2025年度のJSPO公式発表によると、新カリの全体合格率は春18%・秋20%です。基礎は18〜21%、応用は26〜33%。旧カリの全体67%と比べて大きく低い水準です。難易度を読み解く記事も参考にしてください。

新カリの理論試験はいつ受けられますか?

新カリでは、学校で実施される実技確認テストで全カテゴリーに合格したあとに、CBTの理論試験へ進みます(旧カリは順序が逆でした)。ATコースの受験可能期間は初回受験から4年間です。

片方の科目だけ落ちた場合はどうなりますか?

新カリは科目合格制です。基礎・応用それぞれ7割以上で合格となり、片方だけ合格していれば、次回は残った科目のみを受験できます。受験料は半額の11,000円です。

→ 新カリキュラム対策教材の一覧はこちら

この記事は一般社団法人ATネットワークが作成しています。JSPO公認アスレティックトレーナーの受験対策事業として、受験対策書籍の発行・オンライン模擬試験の実施・過去問解答予想の公開を行っています。

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