結論から言うと、JSPO-ATの新カリキュラム理論試験(CBT)で五肢択二を攻略する鍵は、「1つずつ正誤を確定させる消去法」と「2つ目の選択肢まで根拠を持って選ぶ習慣」です。この記事では、日本スポーツ協会(JSPO)公表の試験仕様と、ATネットワークの出題内容レポート・新カリキュラム合格者の声をもとに、五肢択二に特化した解き方とコツを整理します。五肢択一とは配点の落とし方が違うため、形式に合わせた練習が合否を分けます。
そもそも五肢択二とは?新カリCBTの出題形式を確認
五肢択二とは、5つの選択肢の中から正しい(または誤っている)ものを「2つ」選ぶ形式です。日本スポーツ協会の新カリキュラム理論試験(CBT)では、基礎・応用ともに80問120分で、五肢択一と五肢択二が混在して出題されます。理由はシンプルで、択二は「1つは分かっても、もう1つで迷う」設計になっており、あいまいな理解では点が取り切れないからです。だからこそ、択一と同じ感覚で解くと取りこぼします。まずは「1問で2つ確定させる必要がある」という前提を頭に入れましょう。
| 形式 | 選ぶ数 | 失点しやすいポイント |
|---|---|---|
| 五肢択一 | 1つ | 紛らわしい2択で迷う |
| 五肢択二 | 2つ | 1つは合っても2つ目で外す/片方だけ正解でも不正解になる |
択二は「多い」——合格者が感じた出題傾向
結論として、五肢択二は決して例外的な形式ではなく、体感として多いと報告されています。ATネットワークの出題内容レポートでは、複数の新カリキュラム合格者から同様の傾向が寄せられました。実際の声を紹介します。
解答は『2つ選べ』が多い印象です
——新カリキュラム合格者の声(複数の回答者が同様の傾向を報告)
ただし、これは母数の限られた参考情報であり、正式な出題比率としてJSPOが公表しているものではありません。それでも「択二が来る前提で準備しておく」ことは、本番での戸惑いを大きく減らします。択一に偏った過去問演習だけで満足しないことが、対策の第一歩です。
五肢択二の解き方4ステップ
結論から言うと、五肢択二は「消去法で選択肢を絞り、2つ目まで根拠を持って選ぶ」手順を固定化するのが最短ルートです。感覚で2つ選ぶのではなく、毎回同じ順番で処理することでミスが減ります。具体的な手順は次の通りです。
- 設問文の指示を確認——「正しいものを2つ」か「誤っているものを2つ」かを最初に線引きする(ここの読み違いが一番もったいない失点です)
- 明らかな×を消す——5つのうち確実に切れる選択肢から消去し、候補を3〜4つに絞る
- 1つずつ正誤を確定——残りを「1つの正誤問題」として個別に判定する。択二は1問=複数の◯×判断だと捉える
- 2つ目の根拠を言語化——「なぜこれも正しい/誤っているのか」を一言で説明できるかを自分に問う。説明できなければ再検討する
この4ステップの肝は、択二を「2つ選ぶ問題」ではなく「5つの◯×を判定する問題」に置き換えることです。そうすると、あいまいな2択で勘に頼る場面が激減します。
連続設問(事例問題)での注意点
結論として、1つの症例・場面をもとに複数の設問が連続する事例問題では、択二の判断を「前の設問の条件」に引きずられないよう独立して考えることが大切です。理由は、連続設問は同じ患者・場面を共有しているため、前問の思い込みがそのまま次問の失点につながりやすいからです。ATネットワークの出題内容レポートでも、複数の連続設問がある事例問題が確認されています。各設問ごとに「今この問いが何を聞いているか」をリセットし、択二なら改めて5つの選択肢を個別判定してください。
択二対策は「暗記」より「理解」が効く理由
結論から言うと、五肢択二は丸暗記では2つ目の選択肢で崩れやすく、「なぜそうなるか」を理解している人が強い形式です。1つ目は暗記で当たっても、少し角度を変えた2つ目の選択肢で根拠が問われるからです。実際に、新カリキュラム合格者からもこんな声が届いています。
しっかり知識をインして、暗記ではなく理解することの出来る説明文や解説は役立ちました。
——新カリキュラム合格者の声
択二で確実に2つ選び切るには、解説を読んで「他の選択肢がなぜ違うのか」まで押さえる学習が近道です。正解の根拠だけでなく、不正解の根拠まで言えるようにする——これが択二の得点力を底上げします。
1問でも取りこぼせない——新カリCBTの合格率と科目合格制
結論として、新カリキュラム理論試験(CBT)は合格率が低く、五肢択二の1問1問が合否に直結します。日本スポーツ協会(JSPO)の公表データを見ると、その厳しさが分かります。
| 時期 | 基礎 | 応用 | 全体 |
|---|---|---|---|
| 2025年春 | 18%(受験107名/合格19名) | 26%(受験100名/合格26名) | 18%(受験118名/合格21名) |
| 2025年秋 | 21%(受験169名/合格35名) | 33%(受験159名/合格53名) | 20%(受験180名/合格36名) |
参考までに、旧カリキュラムの2025年度理論試験は全体67%(基礎72%/応用72%・受験1,375名)でした。新カリの数値がいかに厳しいかが分かります。しかも基礎・応用それぞれ7割以上で科目合格制のため、あと数問で不合格ということも起こり得ます。片方だけ合格した場合、次回は残り科目のみを受験でき、受験料は半額の11,000円になります(ATコースの受験可能期間は初回受験から4年間)。だからこそ、取り切れる択二を確実に拾うことが7割ラインを越える現実的な戦略になります。
※出典:日本スポーツ協会(JSPO)公表データ。
スキマ時間で択二形式に慣れる
結論から言うと、五肢択二は「形式に慣れているか」で解答スピードが変わるため、日々の反復が効きます。80問120分は、択二で1問に時間をかけすぎると最後まで解き切れないからです。実際に、手軽に問題に触れられる環境を活用した合格者もいます。
ラインですぐ開ける問題はサクッとすぐできてよかったです。
——新カリキュラム合格者の声
次の一歩に迷ったら、まずは択二を含む問題に毎日少しずつ触れ、上で紹介した4ステップを体に染み込ませましょう。形式への慣れと、根拠を言語化する理解学習——この2つが揃えば、五肢択二はむしろ得点源に変わります。

この記事は一般社団法人ATネットワークが作成しています。JSPO公認アスレティックトレーナーの受験対策事業として、受験対策書籍の発行・オンライン模擬試験の実施・過去問解答予想の公開を行っています。
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