結論から言うと、JSPO-AT資格更新の新要件がいつから自分に適用されるかは、お持ちの資格有効期限のパターンによって変わります。一律の答えはありません。この記事では、2026年4月1日改定のJSPO公式資料(「更新登録要件」令和8年4月16日改定・「単位取得に関する手引き」2026年4月15日更新)をもとに、有効期限のパターン別に何を満たせばよいかを整理します。まずは、ご自身の資格有効期限を確認するところから始めましょう。

※この記事は、前回の「JSPO-AT資格更新が2026年4月から単位制に|新要件で何が変わった?」の続編です。「単位制になったのは分かったけれど、結局それはいつから自分の話になるのか」という疑問にお答えします。

新要件が「いつから」適用されるかは、なぜ人によって違うの?

理由は、資格有効期限を基準に新要件へ移行する仕組みになっているからです。JSPO-AT資格の有効期間は4年間で、有効期限の6ヶ月前までに更新要件(要件1:必要単位の取得/要件2:BLS資格の保持)を満たす必要があります。2025年3月31日付でJSPO公式が更新要件の改定を発表し、導入期日は2026年4月1日と定められました。このとき、全員が同じ日に一斉に新要件へ切り替わるのではなく、各自の有効期限に応じて段階的に移行する設計になったため、適用時期に個人差が生まれています。

有効期限のパターンでどう変わる?(JSPO公式資料より)

2026年4月1日改定のJSPO公式資料によると、適用される要件は大きく2つのパターンに分かれます。有効期限が2030年3月31日以降の方は新要件(合計10単位以上)、有効期限が2026年3月31日〜2029年9月30日の方は移行措置です。下の表でご自身がどちらに当たるかを確認してください。

あなたの資格有効期限適用される要件満たすべき内容
2030年3月31日以降
(2026年4月1日以降に更新・新規登録した方)
新要件11カテゴリー(A〜K)から、必須単位を含む合計10単位以上を取得
2026年3月31日〜2029年9月30日
(2026年4月1日時点で有効期限まで4年未満の方)
移行措置その資格有効期間内に、カテゴリーA(BLS資格の保持)1単位+カテゴリーC(JSPOが認める国内での研修)2単位を取得。次の更新後は新要件になります

このように、同じ「2026年4月改定」でも、すぐに10単位の新要件が課される方と、当面は移行措置の3単位(1+2)で済む方に分かれます。だからこそ「新要件はいつから?」という問いに万人向けの一律の答えはなく、まずは自分の有効期限を確認することが出発点になります。

まずやること:指導者マイページで自分の資格有効期限を確認しましょう

自分がどちらのパターンに該当するかを知る最短の方法は、「指導者マイページ」にログインして資格有効期限を確認することです。有効期限が分かれば、上の表のどちらに当たるか、そして次の更新までに何単位をどのカテゴリーで取得すべきかが見えてきます。記事やうわさの「だいたいこうらしい」で判断せず、必ずご自身の登録情報で確かめてください。単位の確認と本人申請は「MyJSPO」で行います。

  • ステップ1——指導者マイページにログインし、保有資格の有効期限を確認する
  • ステップ2——上の表で、自分が「新要件」か「移行措置」かを判定する
  • ステップ3——有効期限の6ヶ月前までに、必要な単位を計画的に取得する(更新日にそれまでの実績はリセットされ、持ち越せません)

新要件の必須単位とは?(10単位の内訳)

新要件は、研修や活動実績に関する11カテゴリー(A〜K)から選び、必須単位を含む合計10単位以上を取得する「単位制」です。研修会への参加だけでなく、スポーツ現場でのAT活動実績・学会発表や論文執筆・教育活動なども単位として申請できる点が、旧要件(研修会に参加するだけ)からの大きな変化です。2026年4月1日改定のJSPO公式資料によると、必須単位は次のとおりです。

カテゴリー内容必須単位
カテゴリーABLS(一次救命処置)資格の保持1単位
カテゴリーBインテグリティ研修1単位
カテゴリーCJSPOが認める国内での研修2単位

注意したいのは、単位換算の細部を「だいたい〇〇すれば足りる」と簡略化しないことです。カテゴリーごとに単位の数え方が定められているため、必ず「単位取得に関する手引き」(2026年4月15日更新)の原文で確認してください。なお、BLS資格そのものの受講先(JSPO・日本赤十字社など)はATNの管轄外のため、本記事では特定の講習は推奨しません。

BLS資格の提出方法も変わりました

要件2(BLS資格の保持)の扱いも新要件で変わっています。旧要件では更新研修の受付時(または出席確認カード提出時)にBLS資格の修了証・認定証を提出していましたが、新要件では資格更新時(10月1日または4月1日)に、有効なBLS認定証を「指導者マイページ」から提出することで、必須単位の1つ(カテゴリーA)を取得する仕組みに変わりました。提出のタイミングと方法が変わっているため、移行措置の方も含めて確認しておきましょう。

旧要件と新要件のハイブリッドはできません

もう一つ押さえておきたいのが、旧要件と新要件を混ぜて満たすこと(ハイブリッド)はできないという点です。自分が移行措置の期間内なのか、すでに新要件の対象なのかを有効期限から判定し、どちらか一方のルールに沿って単位を取得する必要があります。この判定の起点になるのが、くり返しになりますが「指導者マイページ」での有効期限の確認です。

よくある質問

新要件はいつから自分に適用されますか?

資格有効期限によって異なります。2026年4月1日改定のJSPO公式資料によると、有効期限が2030年3月31日以降の方(2026年4月1日以降に更新・新規登録した方)は新要件(合計10単位以上)、有効期限が2026年3月31日〜2029年9月30日の方は移行措置(カテゴリーA 1単位+カテゴリーC 2単位)です。まずは指導者マイページでご自身の有効期限をご確認ください。

移行措置の対象だと、何単位を取ればよいですか?

2026年4月1日時点で有効期限まで4年未満の方(有効期限2026年3月31日〜2029年9月30日)は、その資格有効期間内にカテゴリーA(BLS資格の保持)1単位とカテゴリーC(JSPOが認める国内での研修)2単位を取得します。その次の更新後は新要件(合計10単位以上)になります。

更新までに取った研修実績は次回に持ち越せますか?

持ち越せません。資格認定日(更新日)にそれまでの研修実績はリセットされます。そのため、有効期限の6ヶ月前までに、その期間内で必要な単位を取得しきる計画が必要です。単位の確認と本人申請は「MyJSPO」で行います。

旧要件と新要件を組み合わせて更新できますか?

できません。旧要件と新要件のハイブリッドは認められていません。自分の有効期限から適用される要件を判定し、どちらか一方のルールに沿って単位を取得してください。

まとめ:まず有効期限を確認し、自分のパターンを知ることから

JSPO-AT資格更新の新要件がいつから適用されるかは、資格有効期限のパターン次第です。有効期限が2030年3月31日以降なら新要件(10単位以上)、2026年3月31日〜2029年9月30日なら移行措置(1+2単位)——この違いを知らないまま準備を進めると、必要な単位を取りそびれるおそれがあります。だからこそ、まず指導者マイページで自分の資格有効期限を確認することが、すべての出発点です。

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