この記事は新カリキュラムの理論試験を受ける方向けです。

旧カリキュラムの方はAT受験勉強方法のページをご覧ください。試験時期も出題科目も異なります。

📚 全6回シリーズ「試験まで逆算する新カリ勉強法」
①6ヶ月前 | ②5ヶ月前(この記事) | ③4ヶ月前 | ④3ヶ月前 | ⑤2ヶ月前 | ⑥1ヶ月前・試験月

試験まで残り約5ヶ月です。前回は「9科目、どこから手をつけるか」を頻出度データでお伝えしました。今回はその使い方の話です。

全部覚えようとしていませんか?

新カリキュラムの教科書は、覚えることが本当に多いです。でも、出やすい範囲には明確な「濃淡」があります。

私たちが9科目・291小単元に付けた頻出度データでは、★★★の小単元に含まれる論点は、全937論点のうち392

つまり全体の約4割(41.8%)を優先すれば、試験の主戦場はカバーできます。

やみくもに教科書を頭から全部覚えるより、「どこから固めるか」を決めるだけで、勉強はぐっと楽になります。

実際の合格者も、「暗記」でなく「理解」を優先していました

ATネットワークには、新カリキュラムに合格した方から届いた体験談が61件蓄積されています。役立ったこととして、こんな声が届いています。

しっかり知識をインして、暗記ではなく理解することの出来る説明文や解説は役立ちました。

——新カリキュラム合格者の声

「頻出分野に絞って、理解しながら固める」——これは、私たちが集めた頻出度データと同じ方向を指しています。優先順位をつけて固める、という戦略は、実際の合格者の実感とも一致しています。

「覚える」と「理解する」の違い、具体例で

たとえば人体の解剖と機能で「大腿四頭筋の起始・停止」を勉強するとき。

暗記だけの状態は、「起始は腸骨・大腿骨、停止は脛骨粗面」という文字列を覚えている状態。問題文の表現が少し変わったり、逆に「どの筋肉の停止が脛骨粗面か」と聞かれたりすると、答えられなくなります。

理解している状態は、「大腿四頭筋は膝を伸ばす筋肉だから、膝の下(脛骨粗面)に付いていて当然」と、機能と位置がセットで頭に入っている状態です。この状態なら、聞かれ方が変わっても答えにたどり着けます。

この違いを実感している合格者の声もあります。

筋肉の起始停止(が役立ちました)。

——新カリキュラム合格者の声

5ヶ月前からの進め方

この時期からは、インプット(読む)だけでなくアウトプット(解く)も並行して始めてください。頭で分かったつもりでも、五肢択一・択二の形式で出されると意外と選べない、ということがこの段階でよく起こります。

おすすめの進め方は次の3ステップです。

  1. 前回お伝えした優先順位(安全・健康管理→人体の解剖と機能→スポーツ医学概論)で、★★★の小単元から問題演習を始める
  2. 間違えた問題は、選択肢ごとに「なぜ違うのか」を教科書で確認する
  3. 1科目やり切ったら、次の科目に進む(全科目を同時に浅く進めるより、1科目ずつ深める方がこの時期は効率的)

この時期につまずきやすい2つの罠

①基本的な問題を「簡単だから」と油断する。出題内容を実際に振り返った受験者からは、こんな声が届いています。

数値の関わる基本的な問題(循環血液量や拍出量、ショック状態、期間の関わる病態など)は、覚えているはずなのに、いざ問題になると選択肢に迷う場面があった。

——新カリキュラム受験者の声(出題内容レポートより)

基本問題は「分かっているつもり」になりやすい範囲です。演習のときは、簡単に見える問題ほど選択肢まで丁寧に読みましょう。

②旧カリキュラムの過去問だけに頼りすぎる。新カリキュラムは教科書自体が新しくなっているため、こんな指摘もあります。

教科書が新しい教科書ベースになっていたため、その教科の問題を沢山解いておけばよかったなと思いました。

——新カリキュラム合格者の声

旧カリキュラムの過去問は「出題形式に慣れる」ためには有効ですが、新カリキュラムの教科書に沿った演習を主軸にするのが安全です。

演習には、頻出度つきで全範囲を網羅した問題集を使うと、「どこが★★★か」を意識しながら解けます。実際に使った方からは、こんな声もいただいています。

予想問題集、ATハンドブック(が役立ちました)。たくさんのコンテンツから勉強することで合格することができました。

——新カリキュラム合格者の声(2度目の受験で合格)

AT予想問題集 新カリキュラム対応版(全9科目・1,431問。1科目から購入できます)

5ヶ月前の到達目標(ATネットワークがおすすめする目安)

まだ本番形式の模試は早い時期ですが、目安として次の水準を意識してみてください。

5ヶ月前の目安得点率のグラフ

この目安は、実際に模擬試験を受けて測ってみてください。

ATオンライン模擬試験 新カリキュラム対応版(本番と同じCBT形式・個人成績表つきで、今の実力が一目で分かります)

※これはJSPOが公表している基準ではなく、ATネットワークが受験生の声をもとにおすすめしている目安です。合格ライン(7割)まで、ここからじわじわ積み上げていくイメージを持ってもらえれば大丈夫です。

9科目の中でも特に合格率が低いのが「基礎科目」です。理由は次の記事で詳しく解説しています。

③試験まで4ヶ月「合格率が低いのは基礎科目です」を読む