この記事は新カリキュラムの理論試験を受ける方向けです。

旧カリキュラムの方はAT受験勉強方法のページをご覧ください。試験時期も出題科目も異なります。

📚 全6回シリーズ「試験まで逆算する新カリ勉強法」
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試験まで残り約4ヶ月です。今回は、JSPOが公表しているデータと、実際に2026年春を受験した方々の実例から見えてくる「新カリで本当に厳しいのはどちらの科目か」というお話です。

合格率が低いのは、基礎科目です

JSPOが公表している2025年度の科目別合格率です。

基礎科目応用科目
2025年春期18%26%
2025年秋期21%33%

基礎科目の方が、はっきり合格率が低いんです。

私たちが2026年春の受験者25名に行ったアンケートでも、同じ傾向が出ています。両科目に合格した方が9名いる一方、「応用のみ合格・基礎が残っている」方が5名。基礎科目だけが合格ラインに届かなかったケースが目立ちました。

実際に基礎科目でつまずき、そこから合格までたどり着いた方の声を紹介します。

1回目は基礎が落ちてしまいました。今回2回目で、しっかり対策して挑んで無事合格しました!!!ここからがスタートとなりますが、改めてここまでの出会いや経験を糧に頑張っていきます!

——新カリキュラム合格者の声

基礎科目は「なんとなく分かっている」つもりで臨むと、思わぬところで失点します。ただ、この方のように基礎で一度つまずいても、対策をやり直せば次で合格できます。科目合格制はそのための仕組みです。範囲を絞って対策する重要性が、ここにも表れています。

私たちは新カリキュラムの受験生・合格者112名へのヒアリングをもとに、教科書全体を291の小単元に分けて頻出度(★の数)を付けています。最上位「★★★」が多い上位3科目のうち2つ(人体の解剖と機能・スポーツ医学概論)は、どちらも基礎科目に含まれます。

✅ 基礎から固める
✅ 早く始める

この2つが、新カリキュラムで効いてくる戦い方です。

合格率18%と聞くと身構えてしまいますが、裏を返せば「正しい順番で、早く始めた人」がそのまま有利になる試験でもあります。応用科目を後回しにする、というわけではなく、基礎科目の完成度を先に上げておくことで、試験全体の合否を安定させる、というイメージです。

なぜ基礎科目は伸びにくいのか——ある合格者の分析

理学療法士として働きながら、社会人枠で新カリキュラム2年目に挑んだ方は、基礎科目を一度落とした原因を、こう振り返っています。

自分で情報収集し、旧カリキュラム含め過去問を解き、テキストを読み込むことで対処可能でした。基礎科目を1度落としたのは、単純にリファレンスブックを読んでいなかったこと、基礎と応用合わせて9冊分のテキストを読み込むのに時間をかけすぎたこと。大学病院で理学療法士&管理職をしながらでは、なかなか時間が足りずタフでした。

——新カリキュラム合格者の声(専門基礎科目のみ再受験で合格)

この方の分析には、2つの教訓があります。

  • 「範囲を絞った専用テキスト」を使わずに臨んだことが、基礎科目でつまずいた直接の原因になっている
  • 9冊すべてを均等に読み込もうとして時間切れになった——これは前回・前々回お伝えした「頻出度で優先順位をつける」戦略の必要性を、実例として裏づけています

応用より基礎の方が難しく感じる理由は、単純な暗記量だけでなく、「範囲が絞られていない」「専用の対策が後回しになりやすい」という勉強法の側面も大きいということです。だからこそ、この時期に基礎3科目へ意識的に時間を割く価値があります。

片方だけ合格した場合、次はどうなるか

科目合格制の仕組みをもう少し具体的にお伝えします。

  • 初回受験は基礎・応用の両方を受けます(受験料22,000円)
  • どちらか一方だけ合格した場合、合格した科目の結果はそのまま有効——再受験の必要はありません
  • 次回は不合格だった科目のみを申し込み、受験料も半額の11,000円で済みます
  • 両科目に合格した時点で、専門科目が修了となります

つまり「基礎だけ先に仕上げて、応用は次回でも良い」という選び方もできます。この時期に基礎科目を優先するのは、単なる得点戦略だけでなく、科目合格制を有利に使うための選択でもあります。

基礎科目セットで、集中的に固める

基礎科目に該当するのは、人体の解剖と機能・スポーツ科学概論・スポーツ医学概論の3科目です。この時期は、この3科目を集中的に演習してください。

AT予想問題集 基礎3科目セット(人体の解剖と機能・スポーツ科学概論・スポーツ医学概論をまとめて演習できます)

4ヶ月前の到達目標(ATネットワークがおすすめする目安)

4ヶ月前の目安得点率のグラフ

この目安は、実際に模擬試験を受けて測ってみてください。

ATオンライン模擬試験 新カリキュラム対応版(本番と同じCBT形式・個人成績表つきで、今の実力が一目で分かります)

基礎科目の方が数値の伸びが遅く感じるかもしれませんが、それは合格率のデータとも一致する自然なことです。焦らず、優先度どおりに進めてください。

新カリの理論試験に含まれる「五肢択二」問題の解き方のコツは、次の記事にまとめています。

④試験まで3ヶ月「『2つ選べ』で失点しないために」を読む