結論から言うと、JSPO-AT資格の更新要件は2025年3月31日付でJSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)が改定し、2026年4月1日から新しい運用が始まりました。これまでは更新研修に参加するだけで更新できましたが、新要件では11カテゴリー(A〜K)から必須単位を含む合計10単位以上を取得する「単位制」に変わっています。この記事では、JSPO公式サイトの資料をもとに「何が変わったのか」の全体像を、すでに資格をお持ちの現役ATの方向けに整理します。

JSPO-AT資格更新の新要件とは?2026年4月から何が変わった?

最も大きな変更点は、更新の考え方が「研修への参加」から「単位の取得」へ切り替わったことです。2025年3月31日付のJSPO公式発表によると、旧要件では指定の更新研修に参加すれば要件を満たせましたが、新要件では複数のカテゴリーから活動を選び、合計10単位以上を積み上げる形になりました。前提としてJSPO-AT資格の有効期間は4年間で、有効期限の6ヶ月前までに更新要件1・2を満たす必要がある点は従来どおりです。まずは「参加すれば終わり」ではなくなった、と押さえておきましょう。

【要件1】研修参加型から「単位制」へ——11カテゴリーから10単位以上

要件1は「必要単位の取得」です。旧要件では、A:1回の参加で満たせる研修会(アスレティックトレーニング学会等)、B:2回の参加で満たせる研修会(都道府県AT協議会等主催)のいずれかに参加すれば更新できました。新要件では研修や活動実績に関する11カテゴリー(A〜K)から選択し、必須単位を含む合計10単位以上を取得する方式に変わっています。単位の集め方の選択肢が増えたのが特徴で、研修会参加だけでなく、スポーツ現場でのAT活動実績・学会発表や論文執筆・教育活動なども単位として申請できるようになりました。

項目旧要件(〜2026年3月)新要件(2026年4月1日〜)
要件1の考え方指定の更新研修に参加単位制(合計10単位以上)
満たし方A:1回参加でよい研修会/B:2回参加でよい研修会 のいずれか11カテゴリー(A〜K)から選択し、必須単位を含めて集める
対象になる活動更新研修への参加更新研修に加え、現場でのAT活動実績・学会発表・論文執筆・教育活動なども申請可

ここで注意したいのは、旧要件と新要件を混在させる(ハイブリッドで満たす)ことはできない点です。また、各カテゴリーの単位換算には細かな規定があるため、「だいたいこれだけやれば足りる」といった大づかみな判断は禁物です。カテゴリー別の具体的な集め方は情報量が多いため、別記事で詳しく解説する予定です。この記事ではまず「単位制になった」という全体像だけ押さえてください。

  • 研修会への参加——従来からの更新研修は引き続き単位の対象
  • 現場でのAT活動実績——スポーツ現場での活動が単位として申請可能に
  • 学会発表・論文執筆——研究・発信活動も単位に反映される
  • 教育活動など——後進の育成に関わる活動も選択肢に

【要件2】BLS資格の提出タイミングはどう変わった?

要件2は「BLS(一次救命処置)資格の保持」です。旧要件では、更新研修の受付時(または出席確認カード提出時)にBLS資格の修了証・認定証を提出していました。新要件では資格更新時(10月1日または4月1日)に、有効なBLS認定証を「指導者マイページ」から提出することで、必須単位の1つ(カテゴリーA)を取得する仕組みに変わりました。つまりBLSの保持は必要であり続けますが、提出のタイミングと位置づけ(単位としてカウントされる形)が変わった、という理解が正確です。なおBLS資格そのものの受講先や取得方法はJSPO・日本赤十字社等の管轄であり、本記事では特定の講習の推奨は行いません。

自分はいつから新要件?まず指導者マイページで有効期限を確認

ここが最も個人差の出るポイントです。新要件がいつから自分に適用されるかは、資格の有効期限によって変わります。JSPO公式の説明によると、2026年4月1日時点で資格有効期間が丸ごと4年間残っている人は即座に新要件が適用されます。それ以外の人は、次の更新登録のタイミングまで旧要件のままとなります(ただしBLS資格だけは更新登録時に有効なものを別途提出)。たとえば2029年3月31日が有効期限の人は完全適用となり、2025年4月1日〜2028年9月30日までに要件を満たすことになります。一律の話として断定せず、まずは自分がどのパターンかを確認することが第一歩です。

  • 2026年4月1日時点で有効期間が丸ごと4年残っている——即座に新要件が適用
  • それ以外——次の更新登録のタイミングまで旧要件のまま(BLSは更新登録時に有効なものを別途提出)
  • 2029年3月31日が有効期限——完全適用(2025年4月1日〜2028年9月30日までに要件を満たす)

ですので、この記事を読んだあとにまずやっていただきたいのは、「指導者マイページ」で自分の資格有効期限を確認することです。有効期限が分かれば、自分が新要件・旧要件のどちらで、いつまでに何を満たせばよいのかが見えてきます。制度が「今まさに」切り替わっているタイミングだからこそ、他人の話ではなく自分の期限を起点に動くことが大切です。

よくある質問

新要件はいつから始まったのですか?

2025年3月31日付でJSPOが資格更新要件の改定を発表し、2026年4月1日から新要件の運用が始まりました。ただし、実際に自分へ新要件が適用される時期は資格の有効期限によって異なります。

単位は合計でどのくらい必要ですか?

新要件では、11カテゴリー(A〜K)から選択し、必須単位を含む合計10単位以上を取得する必要があります。各カテゴリーの単位換算には規定があるため、詳細はJSPO公式の資料でご確認ください。

BLS資格はもう必要ないのですか?

いいえ、BLS資格の保持は引き続き必要です。新要件では、資格更新時(10月1日または4月1日)に有効なBLS認定証を「指導者マイページ」から提出することで、必須単位の1つ(カテゴリーA)を取得する仕組みになりました。

旧要件と新要件を組み合わせて満たせますか?

できません。旧要件と新要件のハイブリッドは認められていません。自分がどちらの要件で更新するのかは、資格有効期限によって決まりますので、まず「指導者マイページ」で有効期限を確認しましょう。

資格更新の新要件は「今まさに」動いている制度です。カテゴリー別の集め方や移行措置の詳細など、続報や最新情報はATネットワークの公式LINEでお届けしています。下のバナーから登録しておくと、更新スケジュールを組むときに役立ちます。

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