「結局、理論試験って何が出るの?」——これは、勉強を始めたばかりの受験生からよくいただく質問です。
旧カリキュラムの理論試験は、公式に「問題・解答は非公開」とされています。過去に何が出たのか、正確な情報を得ること自体が難しい試験です。今日は、この試験の出題傾向について、私たちが把握している範囲でお伝えします。
新作問題と過去問類似が、ほぼ半分ずつ
理論試験の出題は、大きく分けて「過去に出題された内容に近い問題」と「その年に初めて登場する新作問題」の2種類で構成されていると考えられます。過去問だけを完璧にしても、新作問題が一定数出ることを想定しておく必要があります。
つまり、過去問演習は「同じ問題が出るのを待つ」ための勉強ではなく、「出題される可能性のある知識の範囲を、教科書レベルで広くカバーする」ための土台作りだと捉えるのが正確です。

公式解答が非公開であることの難しさ
この試験特有の難しさとして、「答え合わせがしにくい」という点があります。合格報告アンケートにも、こんな声が寄せられています。
答えがバラバラな時があるので、それは困ってしまう。
——旧カリキュラム合格者の声
公式解答が公開されていないため、過去問を独学で解いても「これで合っているのか」という不安がつきまといます。この不安を解消するために、多くの合格者が予想解答を活用しています。
解答が公表されていないため、予想解答はとても役に立ちました!
また、ATハンドブックは隙間時間に勉強出来てとても役に立ちました!——旧カリキュラム合格者の声
出題科目(基礎・応用の各6分野)
理論試験は基礎・応用の2科目、各80問・120分の五肢択一および五肢択二形式です。出題内容は、次のように分かれています。
| 基礎 | 応用 |
|---|---|
| ①スポーツ科学 | ①ATの役割 |
| ②運動器の解剖と機能 | ②検査・測定と評価 |
| ③スポーツ外傷・障害の基礎知識 | ③予防とコンディショニング |
| ④健康管理とスポーツ医学 | ④アスレティックリハビリテーション |
| ⑤スポーツと栄養 | ⑤救急処置 |
| ⑥ATとしての常識問題 | ⑥ATとしての常識問題 |
各科目とも7割以上の正答で合格となる「科目合格制」です。基礎・応用それぞれ広い範囲から出題されるため、特定の分野だけを深く極めるより、全体をまんべんなく押さえる方が合格に近づきます。
過去問の使い方
過去問は「解いて答え合わせをして終わり」ではなく、間違えた問題の背景にある知識を教科書に戻って確認する、という使い方が効果的です。
過去問を全て満点取るぐらいまで解く。教科書読みました。
——旧カリキュラム合格者の声
「満点を取れるまで解く」というのは、単に暗記することではなく、なぜその答えになるのかを説明できる状態を目指す、という意味です。この理解の深さが、初めて見る新作問題への対応力につながります。
教材の選び方
予想解答つきの過去問演習にはAT予想問題集(旧カリキュラム)を、要点整理にはAT Handbookを、それぞれの目的に合わせて使い分けることをおすすめします。
出題範囲の広さに、不安を感じる必要はありません
「範囲が広くて、どこから手をつければいいか分からない」と感じる方も多いはずです。ですが、多くの合格者が同じ不安を抱えながら、教科書と過去問を軸に、着実に合格まで積み上げています。
五肢択一と五肢択二、対策の違い
理論試験は五肢択一に加えて、五肢択二(正しいものを2つ選ぶ形式)も出題されます。五肢択二は、5つの選択肢のうち2つとも正確に選べなければ得点になりません。1つは分かっても、もう1つで迷って落としてしまう、という悔しい失点が起こりやすい形式です。
過去問演習の際は、五肢択一と五肢択二を分けて意識し、五肢択二では「選ばなかった3つの選択肢がなぜ誤りなのか」まで説明できるようにしておくと、正答率が安定します。曖昧な理解のまま「なんとなく2つ」を選ぶ癖がついていると、本番でも同じミスを繰り返してしまいます。
「ATとしての常識問題」という科目の特殊性
基礎・応用の両科目に共通して出題される「ATとしての常識問題」は、教科書の特定の章というより、AT全体の倫理観や現場での判断力を問う内容が中心です。暗記型の対策がしにくい分、この分野は日頃からATとしての心構えを意識しておくことが、そのまま対策になります。
過去問を解く際も、この分野だけは「知識」というより「考え方」を確認するつもりで取り組むと、初めて見る設問にも対応しやすくなります。
一般社団法人ATネットワーク
受験対策事業部
